日限地蔵ヒギリジゾウ
地蔵堂

 願掛けのお地蔵様「日限地蔵尊」は、天保年間に、三世大考千忠大和尚様のお弟子泰禅和尚様が、諸国行脚のご修行の途中、現在の宇都宮の地で病に倒れ、床に臥したままになられたとき、宿のあるじに「蓮池山宝勝寺(現存)に日限地蔵という霊験あらたかなお地蔵さんがあります。日を限ってお願いすればどんなことでもかなえてくださいます。あなたもこのお地蔵さんに願をかけなさい。」と勧められた。泰禅和尚様は早速日を限って、床の中から平癒祈願を成されたところ、満願の日に忘れたように全快した。
 泰禅和尚様は感泣し、このお地蔵さんをわたしの生涯の守本尊としようと発願し、早速ご尊像を絵筆で書き写し無事懐かしの西之保の地へ帰った。この事を知った当地西之保東之切、青野の中老若者衆の取り持ちで、天保十四(1843)年の三月吉日に安置された。
 安産祈願、寿命長遠、衆病悉除、無事息災、その他諸々の祈願がかなえられると伝えられています。
現在も残っている底抜け柄杓と人形他
 安産祈願に底抜け柄杓(注)を奉納したり、願いごとがかなった時のお礼参りには、子供の場合だと、人形やおもちゃなどを奉納した。
(注) 底抜け柄杓とは、戌の日に安産祈願に底の抜けた柄杓を奉納し、
   無事出産したら普通の柄杓を奉納するのがしきたりと言われてます。


 


 御緑日 毎月4日、14日、24日
 初地蔵 正月24日
 地蔵盆 7月24日




日限地蔵の駅の石標
 名鉄西春駅構内には、「日限地蔵尊」という石標が立っています。